坐骨神経痛の治し方を理学療法士がタイプ別で解説!

テレビやSNSでよく聞く“坐骨神経痛”ですが、発信されている内容全てを鵜呑みにすると辛い痛みがなかなか引かない事があります。逆に悪化させてしまう事すらあります。この記事では“坐骨神経痛”についての正しい知識と原因、対策方法についてを、10年以上整形外科で“坐骨神経痛”をリハビリしてきた理学療法士目線でお伝えしたいと思います。
坐骨神経痛ってなに?

結果からお伝えすると、腰から出る大きい神経が圧迫などの刺激が加わり続けた結果、坐骨神経が支配する領域に痛みがでる症状です。
その坐骨神経が支配している領域がお尻や膝から下の外側です。
坐骨神経痛は病名ではなく、症状の事なので様々な原因があるのが事実です。
だから坐骨神経痛は「これだけで一発解消!」のような方法は断じてありません。
例えば、腰が反りすぎて坐骨神経痛が出る人もあれば、逆に腰が丸くなった結果、坐骨神経痛が出る人もあります。
なぜ起こる?
基本的には坐骨神経をどこかで圧迫しているか、坐骨神経に栄養している血管が持続的に圧迫され、血流障害によって痛みやしびれが出るパターンがあります。
これは日常生活や仕事で持続的にとった姿勢や反復した身体の使い方によって発生します。
こんな人は要注意!
- しゃがみ込みやかがみ動作が多い
- デスクワークや運転手
- 立ち仕事が長い
- 重量物を持ち上げる
- バーベルを使ってトレーニングする
- ゴルフなど一定方向への動きが多い
特に座り作業が多い方は要注意になります。座り作業が多い方は座り方を少し意識するだけで腰への負担が圧倒的に軽減します。こちらの記事を参考にしてみてください。
人によって原因と対策方法が違うので次で解説します。
原因と対策方法
整形外科で“腰椎椎間板ヘルニア”“脊柱管狭窄症”などの診断を受けてもあなたの症状はそこから来ているとは限りません。MRIやCTなどの画像上そうなっていても症状と一致していないことがかなり多いのが事実です。
あなたの坐骨神経痛を簡易的に鑑別し対策方法をお伝えします。
最後にはどの種類の坐骨神経痛でも“やるべき体操”をお伝えしますのでしっかりチェックしてください。
腰椎椎間板ヘルニア

20〜50歳代の重いものを持ち上げたり、かがみ動作が続いたり、座り仕事の方(デスクワークやドライバーなど)に好発します。
腰椎椎間板ヘルニアによる“坐骨神経痛”は上の画像のように椎間板と呼ばれる軟骨が後ろに突出し、後ろにある神経を圧迫する事でお尻や膝下の外側に痛みや痺れが起こります。
簡易的な鑑別方法としてはラセーグ兆候の有無を確認します。
ラセーグ兆候がある方は次のストレッチを行ってください。
ストレッチ①
ラセーグ兆候のように膝を伸ばしたまま足を持ち上げると坐骨神経を引っ張ってしまうので嫌な痛みがありますが、このストレッチでは坐骨神経を伸ばさずに坐骨神経周辺の筋肉を伸ばすことができます。
3秒伸ばして戻す✖️10回
1日に数回行ってください。

ストレッチ②
ヘルニアは脊柱(背骨の骨)が後弯といって後ろに弯曲して出来るので逆に背中をそらす体操をします。
※赤矢印を下げるイメージが大事です。
1回1分
1日に数回行ってください。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は脊柱管と呼ばれる神経の束が入った管(上の画像では黄色とピンクの部分)が変形した骨や靭帯、椎間板によって圧迫される病気です。腰の方で圧迫があると坐骨神経領域に痛みや痺れが出ます。
こんな症状が特徴!
- 坐骨神経痛
- 間欠性跛行
- 膀胱直腸障害
間欠性跛行は数メートルから数十メートル歩くと階段を駆け上った後のように足がだるくなって歩けなくなります。少しかがんで休むとまた歩けます。脊柱管が圧迫されることで脊柱管内の血液循環が悪くなり、このような症状が出ます。
膀胱直腸障害はかなり稀ですが、尿意や便意がわからなくなります。この症状が出ると即手術になります。すぐに整形外科を受診してください。
本当の脊柱管狭窄症になると基本的には手術になりますが、ストレッチや運動療法で症状が改善する例があります。
脊柱管狭窄症は人生の中で少しずつ進行していきます。炎症を起こす度に腰の癒着を起こし、狭窄が進んでいきます。
腰の骨は、捻れの動きはかなり少なく、前後の動きを作ることで動きを出していくことができます。
そのため次のストレッチで腰の柔軟性を改善させ、脊柱管の狭窄を改善しましょう。また、脊柱管狭窄症は筋力低下も起こるため、有酸素運動やスクワットなどの筋力強化も必要です。
ストレッチ

お尻が浮いてこないように注意が必要です。
3秒✖️5回
その後、
20秒伸ばし続ける✖️3回
1日に数回行ってください。
その他の原因(多い)
坐骨神経痛は基本的には殿部から膝下の外側の痛みですが、腰自体の痛みもある場合があります。腰自体が痛い場合は腰周辺の組織(筋肉、関節、脂肪帯など)に問題がある場合があります。もちろん腰椎椎間板ヘルニアと合併しているケースもかなり多いです。腰自体に痛みはある場合は腰椎椎間板ヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症などの診断を受けたとしてもその他に問題がある場合が多いです。
この場合、腰痛治療になりますのでどこが悪いのか、どうゆう負荷を減らせば良いのか(座り方や立ち方、作業の方法など)を考えていく必要があります。
考えられる原因は本当にたくさんあります!腰痛の方へのお役立ち情報をどんどん追加していきますのでこちらをご確認ください。
また、坐骨神経が脊柱管と言われる神経の束が入った管から出てから圧迫する場合があります。これはかなり多いです。代表的な“梨状筋症候群”のストレッチをお伝えします。
ストレッチ
お尻の奥の筋肉を伸ばすストレッチです。この筋肉の間を坐骨神経が通っているのでこの筋肉が硬くなっていると坐骨神経痛を引き起こす場合があります。
3秒✖️10回
1日に数回行ってください

まとめ
一言に坐骨神経痛と言っても本当に原因は様々です。本文中にも数回出てきましたが整形外科で受けた診断名が全てではありません。MRIなどの画像と症状(痛みやしびれ)が一致していれば、手術をすれば全て症状は解消するでしょう。しかし、手術を受けても半分以上症状が解消していないイメージです(10年以上リハビリをしてきた主観です)。ということは画像上問題になっている部位ではなく他の部位が問題になっているケースが多い可能性があります。
和歌山で坐骨神経痛にお悩みの方は腰痛専門整体~YOBOU~にご相談ください。
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